フジミ 1/20

"フェラーリ126CK SpainGP 1981"


 

 

     
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ついに完成しました!
フェラーリ126CK
知りたくなかったんですが確認してみたところ、このキットの制作開始は2015年の6月でした
完成までほぼ5年間掛かったようです(^_^;)

流石にこの年月を毎日作業していたわけではなく、正直作業していない日の方がよっぽど多いわけですが、投げ出すことなくコツコツノロノロやってればいずれは完成するもんですね
これ、モデラーには大事なことのように思います

実車は1981年シーズンのフェラーリのF1マシンで、特に早かったわけでもありません
早逝の英雄ジル・ビルヌーブがドライブしたマシンで、ジルはこの翌年に事故死してしまうのですが、前年のこのマシンは2戦の優勝を飾っており、作るならこちらがいいかなと思った次第です

F1プラモは初めて作るので資料になる本を用意してじっくり研究をしたのですが、そのせいでキットの考証が少々いい加減なのがわかってしまいます
この年のマシンはシーズンの前期と後期でシャシーが大きく変更されているんですが、このキットは大まかに言うと前半分が前期型、後ろ半分が後期型のディテールになっており、普通に組んだらどちらにもならないというチグハグなものになってしまっているのです

知ってしまったらなんとかしないわけにはいきません
優勝レースの一戦であるスペイングランプリ仕様で作ることにしましたが、このレースは前期型シャシーだったため、マシンの後部、正確にはリアサスペンションを作り直しました
フロントサスペンションや、カウルを外した時に見える消火器やペダルをディテールアップ
風防ガラスはキットのパーツを使わず塩ビ板で薄いものを作り直しました
エンジンのプラグコードなどパイピング追加、シートベルト追加などしています
ドライバーフィギュアは別のキットから持ってきましたが、どうせなら顔が見える方がいいと思って、ポーズを変更して頭部を作り直し
顔はもうちょっとキリッとさせてあげればよかったかも

塗装に関しては複数のシルバーを使って金属表現の使い分けを意識しました
モノコックはアルミ製で、ロールバーなど強度の必要な部分はおそらくチタン エンジンは鉄が多く使われていると思います
正確には分からないところもありますが、いずれも特性によって違う材料を使っているわけで、これを塗り分けで表現しました
写真では思ったより違う色に写っているので、これはけっこううまくいったかなと

全ての塗装が終わった後も組み上げには充分な注意が必要で、そこでいい加減にやってしまうとウイングが傾いたり、サイドパネルとカウルに隙間ができたりしてしまいます
最後まで注意力が必要な制作でした しんどいとかめんどくさいという気分は正直ありましたが、注意して丁寧な作業をすればキレイな完成品が出来上がるというのは模型趣味の醍醐味であると言えると思います
なにより、たとえ時間がかかっても途中で投げ出しさえしなければいずれ完成するのだなぁと、当たり前のことに感慨を覚えています(笑)

(2020.4)

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