[極私的カーモデリング]

タミヤ1/24 ユーノス ロードスター


さて、そもそもが個人サイトなんてのは私的で当たり前なのですが、
今回は特に作者の身の回りに特化したネタであります。
カーモデル、バイクモデルにおいては自分の愛車を完全再現するというのが
一つのステイタス、ある意味での終着点ともいえるわけですが、じゃ今回は
オノレのクルマか?といえばさにあらず。私クルマ持ってないのです。

友人にK君ってのがいまして、その彼が先頃購入して、なかなかのお気に入りの
ご様子。
「確かタミヤからキット出てたな。カラーだけあわせてスッと素組で作って
やったらいいプレゼントになるかな。」
と、もともとは思ったわけです。ですがよく見ると細かいところでいろいろ
と仕様が違う。考えてみれば、これ以上はない実物が資料としてあるわけです
から、どうせならやっちまおうと、こう思ったわけです。

お題はユーノス ロードスター。現行ではマツダ名義の2代目になってますが
人気の高い初代のほう。そのなかでも各所にオプションパーツを標準で採用した
Vスペシャルとのこと。購入は必然usedになるわけですが、前オーナーさんが
カスタマイズしたパーツ、ステッカーなど細かい変更点をできる限り再現して
いくつもりでいます。

制作にあたり、モデラーの視点で撮影取材をしてあります。特化し過ぎて役に
立たないものもありますが、関係者以外の方には制作の資料にでもなれば
幸いです。

とりあえず、目指すマシンはこんな感じ。

実車ギャラリー


まずは仮組。このキット、実は実車と同時発売だったそうです。
1989年発売。13年と考えるとけっこう時間が経ってますが、
スケールモデルは30年前のキットでも充分現役で通用して
しまうんだからスゴイもんです。
ただ、このキットの場合は・・・
ボディの淵とバスタブ部分とに一部隙間が出来てしまいます。
オープンカーでなければ問題ないかもしれませんが、これは
目立ちます。ボディを後はめするクルマのプラモデルの構造上、
ドアー部分は内装と離れてしまいがちになりますが、この辺は
おそらくオープンカープラモの宿命でしょう。

まず相違点の一つめ。給油口のフタが違います。
給油口部分をくり抜き、自作パーツを組み合わせます。

全部ではありませんが、一部の画像は大きなものも
用意されています。クリックしてみて下さい。
プラ棒削りだしでつくった給油口パーツ。

実車のミラー。誰か映ってるけど、気にしないで下さい(笑)。
キットではこうなっています。
基部を切り離してプラ棒で作り直します。

車室部分。ソフトトップのカバーはボディとの間に隙間が
できないようパテで延長しています。

ドア内側のディテールアップと隙間解消のため、バスタブ
側面を切り離します。

ドア内側のディテール。雰囲気は押さえていますが
だいぶ異なりますので作り直します。

ホイールは元からこれなのか不明らしいのですが、
とりあえずキットとは別物です。
市販のオプションホイールセットで、比較的
似たものを探しました。
エンブレムはキットではデカールのみの再現に
なっていますが、ここは少々ディフォルメして
プラ棒輪切りで存在感をUPします。


工作編前編はこんなところで。また御覧下さい。

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