もらっちゃいました!神戸スキヤキガンプラコンテスト金賞!!
うれしいですねえ。人に認めてもらえるのってこんなにうれしいものなのか!


考えてみればボクのモデリングってのは、ちっともトレンディではないと思います。
ガンプラっていえば今や、関節がよく動いていろんなポーズがとれるよ、ってのがウリの品物。
それをわざわざ固めて作るんだから。


20年ちょっと前、ポリキャップなんてものがなかった時代、ガンプラはちょっと遊べば関節が
ぷらんぷらんになっちゃうシロモノでした。
一通り遊んでぷらんぷらんになったガンプラを少年たちはどうしたか?

関節に接着剤を流し込んでポーズを固定して、図工の授業であまった紙粘土でベースを作り、
ジオラマと称したもんです。

もとよりふつうに作ったってたいしてカッコいいポーズがとれなかったわけで、雑誌のお兄さんたちは
関節を切り刻み、ポーズを固定して発表していたのでした。


思えばこの時代からボクは進歩していないのかも(笑)
これしかやらないなんていう気は決してないけれど、ポーズを固定して生まれるドラマが好きなんです。
どちらかといえばフィギュア派なのでしょう。ロボットのフィギュアなんです。ボクにとっては。

加えて、「こういうのが流行ってるよ」と言われれば、敢えて外れてみたくなるアマノジャク。
一等賞なんかもらったことなかったですね。わりと長く人間やってますが。


往々にして、何かを発表する場というのはボクにとって、「どう?ここで一番ヘンなヤツはボクでしょ?」
ってのを確認する場だったりもします。このサイトもそんなもんだけど。

参加作品全部、けっこうじっくり見させてもらいました。気が抜けない作品なんていくらでもありました。
トレンディできれいなモデリングもいっぱいありました。

そんななかで評価をしていただくというのはもう最高にうれしい!
「分かる人だけ分かってくれりゃいいよ」というスタンスでやっているのは正直に白状します。でも、
やさぐれはしても手を抜きはしません。


人前に出すのなら何かを叩き付けたい!
この気持ちを忘れたことはありません。


こうすれば受けるだろうっていうモノヅクリができない。自分をぶつけることしかできない。
こんな人間に最高の栄誉を与えて下さったことに心より感謝します。


願わくば、これを読んでくれた人が、さらに自由に羽ばたけますように。



・・・なお、馴れない境遇に緊張しまくりだったことは、ナイショにしなくても会場ではバレバレ
だったかも(笑)

(2004.1/11)