第2回 例えばこんなオレンジX

やってきました第2回!ブランク長かったですが、ちゃんとやる気はあったのです。
でも正直模型作る方が好きなので・・・(笑)

さて、今回は話題のオレンジの皮からの抽出成分、リモネンを使用した洗剤『オレンジX』
を取り上げてみました。
汚れを分解して落とすというこの洗剤は、スチロール樹脂を溶解する性質があるため、臭く
ない接着剤として利用できると評判です。
実際、このリモネンを使用した正式なプラモ用接着剤も発売されているということで、有機
溶剤のニオイがどうしても苦手な方、ご家族から白い目で見られている方などにとっては
まさに救世主とも呼べる品でしょう。

ただし、溶剤臭に馴れちゃってる(アブナい)人には接着時のニオイくらいはどうでもいい話。
お金使ってまでなんとかしようと思うほどではありません。
今回着目したのはこのリモネンという成分、どうやら塗料も溶かせるらしいという点で、GSI
クレオスからはこのリモネンを使用したペイントリムーバーの発売が予告されています。

そこで思いついたのが今回の実験。
塗料の空きビン洗いに使えないか?ということなんです。
調色した塗料を保存するのに利用しない手はない空きビンですが、あれをうすめ液で洗浄すると
なると、さすがにニオイがキツいです。それに結構量も使うことになるのでうすめ液ももったいない。
これをさわやかなオレンジの香りの洗剤で洗えるとなりゃ、そりゃ素晴らしいじゃないかと。

そんなわけで結果がどうなりましたか?どうぞご覧ください。


これが噂のオレンジX。
ふたを開けると、わざとらしいくらい爽やかなオレンジの香りがします。
原液はドロドロしていて、基本的には薄めて使うのですが、右側のスプレー
ボトルは別売りです。ちょっと高かったので、最初は他の洗剤の空きボトル
に入れてみたのですが、一部のプラスチックを溶かす洗剤ですから、すぐに
スプレー口が詰まってしまいました。
いろいろ探すのも面倒なので、結局純正品を買うことに。

ちなみに今回は5倍で薄めています。

 

今回キレイにしたいのはこちらの空きビン。クレオスのベースホワイト徳用
ビン入りです(ラッカー系)。乾燥させず、空けてすぐに洗浄を始めました。
中身が見えるよう、ラベルは剥がしてあります。

 

机に新聞紙を敷いてまんべんなくスプレーしていきます。

 

手前の歯ブラシでゴシゴシこすっていきます。
ビンの口にこびりついて固まった塗料もポロポロ剥がれていきます!

 

そして、水洗いするとこの状態!ビンはもうピカピカです!!
ポリの中栓、金属の蓋にも同じ洗浄を試みましたが、金属にこびりついた
分はあまり取れませんでした。

 


いかがでしたでしょうか?
予想を上回る効果に、管理人もこれからはずっとこれで行こうと思う次第です。
お持ちの方はぜひ試して欲しいですし、このために買ってもいいんじゃないかと
さえ思います。

ではいずれまた。

('04.9)