フジミ1/24 R35 GT-R

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GT-R 3番勝負最後の一番、フジミ編完成です!いやぁ長かった!
量産型ロボを複数個続けて作るって人もいますが、私はそういうタイプじゃないし、同じものを何個も作るなんて、今までやったことないのです。
ただし、今回は同じキットをつくるんじゃなく、同一モチーフでキットのメーカーは別という作り比べ。スケールモデルにおいてはメーカー間でネタが被るのはちっとも珍しいことじゃないわけですが、あんまりやる人っていないんじゃないでしょうか?

キットのコンセプトを想像すると、前に作った2社というのはわりと思想が似ていると思うのです。消費者の模型離れの深刻さが進む昨今、ディテールを簡略化してでもパーツは少なく、組立て易く、というのがタミヤとアオシマが目指した路線じゃないかと思うのです。
今回のフジミも決して初心者層を除外した設計をしたわけではなく、むしろ非常に組み易い部類に入るキットです。ただし、ディテールを簡略化するとしても、その ”しきい値” はあるわけで、それを少し高めに設定したんじゃないかと。これは模型メーカーのプライドだと思いますね。ウチはおもちゃは作らないぞと。実に気持ちいい。

しかし、完成後に3台並べて初めて気がついたんですが、このスタイリングの違いは奇妙です。どちらが実車に近いのか?と問われると正直ちょっと分からないんですが、以下の写真にあるように、フジミは他の2社よりもちょっとだけ小ぶりで車高が高い。コロンとした印象です。
並べるまでははっきり分からないのだからいいと言えばいいのかもしれませんが、同じモチーフでも設計者が違うとこれだけ別人になるというのは、なかなか興味深いところです。

個人的な総括をすると、
・一番組立て易く、キレイに仕上げるのが容易なのがタミヤ。
・昔ながらのプラモみたいな作り味、ただしエッチングパーツの出来が
 いいのがアオシマ。
・ディテールは最高。作り応えもあるけど、エッチングパーツ付きが
 用意されていないのがフジミ。(スタイリングは好みによる)
といったところです。

自分がもう一台作るとしたら何にするかなぁ?総合点でタミヤかな?でもじっくり作り込むとしたら、フジミの、今度はエンジン付きもいいですね。

(2009.8)


とうとうこの日がやってきました!3台のGT-Rそろい踏みです!
メーカー違いで同車種キットなんて今まで作ったことなかったのですが、並べてみると感無量です。
メーカー(設計者)によって対象の捉え方が違っているのが興味深いところ。3Dスキャンしてそのまま縮尺しているわけではないのです。あくまでも人間の手で、脳みそで再構成されたものなのです。

タミヤ→アオシマの時も感じましたが、今回のフジミもずいぶんスタイルが違うのですよ。
車高が違う!車幅が違う!
並べると、一回り小さな別のクルマのようなのです!
一番車高の低いアオシマ(赤)とフロント付き合わせ。
ノーズの長さも短く見えます。
同じくリア付き合わせ。
バンパーの切れ上がり角度とか長さとか見て下さい。
上から。
小顔に見えますね。
お尻はキュッと締まったイメージ。
タミヤ(シルバー)とも比較してみましょう。
こりゃもう別の顔だね。
お尻はタミヤより小さく、ただしクビレはない感じ。
再びミラー比較。
大きさというより取り付け位置がもう・・・
カーモデルは毎回ケースに入れています。ホコリも防げるし、並べておくのも楽しいです。この3台は特にね。