バンダイ SDガンダムワールド ヒーローズ

" アーサーガンダムMK-III "


 

 

   
 
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肩の引き出し関節
大きく前に出せるように新造しました
肘関節を180°可動できるようポリパーツで新造
手首は袖パーツをフローティングにして拳で挟み、ボールジョイント可動
胸部と腹部のジョイントはやや引き出して大きくスイングできるようにしています

本来の膝関節の下にもう一つ関節を設けて180°可動

足首を反らせて正座状態にできます

股関節は左右独立したクランク軸を搭載しています
これにより左右の股関節軸の高さや前後位置を別々に設定できます
これは両方とも一番高くした基本状態
向かって左を一番高く、右を一番低くした状態
これを調整するとしゃがみポーズなどが決まりやすくなります
首の基部
キットのボールジョイントの他に二ヶ所の軸を設けました
頭の後ろにはマントの基部になるアーマーがあってこのままでは首を大きく動かすことはできませんが・・・
このアーマも可動を設けて逃し、首を大きく動かすことができます

下半身の可動の際には腰回りのアーマーが邪魔になります

前後アーマーに関してはこんな可動で逃して・・・

左右に関しては基部にフレームを仕込んで・・・
こんなふうに逃すことができます
足裏にはネオジム磁石を仕込んでいます
鉄板の上に立たせればバッチリ安定してくれます

 



SDガンダムワールド ヒーローズ シリーズより “ アーサーガンダムMK-III ” です
シリーズ開始当初より緻密なディテールで注目されていたと思います
歴史上の英雄をガンダム化しているので、みんな美しい装飾をまとっています
この装飾を綺麗に塗り分けたらそれだけでかなり映えるぞと思い、気に入ったものを何かひとつ作りたいなと思っていました
選んだのはアーサー王をモチーフとしたこのキットですが、塗るだけではなくできる限りの可動を盛り込みたいというテーマで制作しました

動かすとなると今度は各部の装飾アーマーが邪魔になるので、それらを逃して手足を動かすという工夫も必要です
市販のポリキャップパーツを中心に組み込んで可動を作っていき、けっこういろいろなポーズを取れるようにできました

ただし、ポーズは取れるのですが、実際は必要部分を分解して、ポーズを整えてから再度合体させるという方法をとらないとうまくいきません
制作中は各部の可動軸に対して、できる限り自由度があったほうがいいだろうと作ってしまうのですが、それが仇となって、こっちを動かしてる間にいらないところも動いてしまい、なかなかポーズが決まらないというストレスに陥ってしまうのです
市販のおもちゃとしてはとても売り出せない状態ですね
メーカー設計の妙というのを思い知らされた気分です

キットには身長より長い巨大剣がエクスカリバーとして付いていますが、取り回しが難しいため手頃なサイズの剣も欲しいなと思い自作しました
ナイトストライクガンダムとか持ってればちょっと借りてきてもよかったんですが、剣1本のためにキット買うのもどうかと思い・・・
剣のデザインはアニメ・ゲーム界隈では近年おそらく一番メジャーなアーサーの人のエクスカリバーからいただきました
併せて、カラーリングに関してはちょっと金色成分を減らしたいと思っていたので、同アーサーの人を参考にしています

昨今ガンダムアーティファクトを虫メガネ覗きながら塗るのが定番化していたので、この派手な装飾も虫メガネ見ながら塗っています
メタルカラーはエアブラシでないと綺麗にならないので、マスキングゾルを丁寧に筆塗りし、一色吹いて乾いたらまたマスキング・・・の繰り返しで、手間と時間はかかりましたが、いい仕上がりにはなったんじゃないかと思います

可動SDにはけっこう手応えを感じていて、克服したい問題点も見えているので、近いうちに別モチーフでまたやりたいなぁと思っているところです


(2023.12)

制作記は制作ブログからご覧ください



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