【サクサクッとザク】

バンダイ1/144・HGUCザク

今回はプラモ息抜き企画です。
長期間かかる作品を手掛ける間に、ストレス解消を兼ねて(?)
買っちゃったキットを、何も考えず素組します。

いじってると改造プランばっかり考えだす脳ミソを封印し、
サクサクッと(死語)いわゆる簡単フィニッシュを。

しかしですね、なんにでもポリパテ盛っちゃう性分の人には、
実は無塗装って緊張するのがよく分かりました。

パテ盛らなくていい、塗装しなくていい、じゃないんです。
パテ盛り禁止、塗装禁止、なんですな。

これはいわゆる自分への縛り。ゲーム感覚での製作となりました。

パーツを切るときから既に勝負は始まっている。神経を研ぎすませ!
ナイフでパーツを抉っても補填は効かないぞ。失敗は一切許されない!
接着ムニュは充分に出たのか?あとで取り返しはつかないぞ!


・・・なんだよ。えらいストイックじゃんか(笑)


さて始めましょうか。
無塗装とはいえ、全身ペーパー掛けはします。
ダルいエッジはふた皮剥く感じでシャープに
整形し直します。

これは肘のアーマー。
結局、もとのパーツの持っていた情報を書き
換えることになるので、形状出しは慎重に。
同じくヒザアーマー。
ちょっと小さくなっちゃってるかな?
ザクは丸い面が多いです。
曲面のペーパー掛けを均一に行うには
スポンジヤスリが便利。
バズーカの後ろの噴射口ですが、こういう
小さなパーツって、ヤスリ掛けで変形させて
しまったりしませんか?

スポンジヤスリならうまくいきます。
バズーカのスコープ。モールドが浅いです。
先にヤスリ掛けするとモールドが消えちゃうので
エッチングノコでスジぼってからペーパー掛け。
頭部はこういう分割。
パテを使わないと、支柱の部分の継ぎ目は消せそうに
ありません。ゆえに今回はそのまま。

額のど真ん中に継ぎ目が来る分割なら消しやすいんですが、
ガンプラは今や、はめ込みで作るための設計になってます
からね。いたしかたないところ。
関節可動で感心したところ その1

肩がね、よく動くんです。
ほら。こんなに引き出せる。

足首もこんなに引き出せちゃう。
これベースで何か作りたくなっちゃいますね。

ザクのフレームを使ってアッガイ?マジ?


継ぎ目消し、面出し後は基本塗装なしでスミ入れ。
ボディにはグリーン系、関節部にはジャーマングレーを使用。
最後は水性のつや消しクリアーをエアブラシで吹いています。
仕上げがつや消しでいい場合は水性が一番だと思います。
下のラッカー塗装も侵しませんし、つや消しなら乾きも問題ないです。

完成〜
今回は製作記とギャラリー兼用で。
画像は大きくなります。

というわけで、いわゆる素組だったわけですが、今さらいうまでもなく
サクッと仕上がりますな。色分けも当然されてるし。
結局キモは表面のツヤを統一することだと感じました。均一にツヤが
消えていると、それなりに見えちゃうもんです。

最初にも書きましたが、この簡単フィニッシュってのは、丁寧な作業と
いうのを再認識させられます。
なんの気なしにヤスリあてていて、「あらら、削り過ぎて斜めに
なっちゃった。」とか凡ミスが許されませんから、意外ににバカにでき
ませんよ。
プラモは改造するもの、と思っている人ほど、いっぺんやる価値アリと
いえるでしょう。

'04.2