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【建築模型に挑戦!】

なぜ?なぜ唐突に建築模型なのか?
実は管理人、ここ最近でチョビッと建築の勉強をかじりました。モデラーとしては建築と言えば建築模型。実は建築学科のある大学に通っていたボクは、むき出しのままなんだか所在なげに白い建築模型を持って登校する学生の姿を、幾度となく見たことがあります(まあ、入れる箱まで作ってられないやね)。当時はあれって楽しいのかなぁ?とやや疑問の目で見ていました。なんだか真っ白けだし。

そもそも存在意義が違うんですね。建築模型はあくまでも、そこから本物を作るための立体の青写真。対してボクが作ってきた模型は、それ自体が最終成果ですから、根本的にベクトルが違う訳です。
ただ、模型という言葉の本来の意味からすれば、建築模型などの方がより近いのでしょう。立体試作としての、模型。
CADソフトを使ったり、ドラフターに向かったりして設計の勉強をしていた訳ですが、「立体になったとき、ここはどうなっているのだ?」ということにだいぶ頭を悩ませました。いっそ、粘土こねた方が早いんじゃないかと(笑)

そんな中でなんとか家を一軒設計するに至ったのですが、立体を描いたら立体を見たくなるのがモデラーの性というもの。けれども、そりゃもちろん家一軒建てる甲斐性はありゃしません。で、そういう時こそ模型登場、というわけ。こうなってくると、プラモデルの存在意義のうちの一つに近づいてきますね。ホンモノのスーパーカーにはとても乗れやしないないけど、模型なら・・・という発想。
では、初めての建築模型。どうなりますか?

これがもとになる図面。CADソフトで描いてプリントアウトしたものです。スケールは1/100。サイズもピッタリ合わせられるのでそのまま使えます。
主な材料はこれ。スチレンボード。発泡スチレンをケント紙で挟んだものです。いろんな厚さがあって、画材屋さんに売ってます。今回は主要な壁厚に合わせて2mmのものを使用。
まずは外観から作ります。先ほどの図面を切り抜いてそのままスチレンボードに貼付けます。接着はスプレーのりが便利。あとから剥がすのではなく、そのまま使います。
やっぱり色はつけたい!ということでカラーチェック。青い家なのです。今回は相手が紙なので絵の具でいいんじゃないかと思い、溶いた絵の具をエアブラシで吹いてみました。結果は上のもの。エアブラシで吹いても滲むんですね。これじゃ使えないので、結局いつものプラカラーが下。紙を塗るにもシンナー使ってます(笑)困ったもんだ。
さっきの板のまま吹き付けます。
乾いたら切り出し。四面の外壁がそろいました。
壁と壁を組み合わせる時、そのまま組んでしまうのではなく、外側の紙を一枚切り残して合わせ目が隠れるように組み合わせる。これが建築模型の流儀ということです。ネット検索をしていくつか建築模型のサイトを見て回りましたが、基本テクニックでありながら高等技術とか。どないやねん!(笑)

切れっ端で何度か練習してから本番。スケールストッパーをかませた定規で正確に測り、そっとカッターを当てていきます。
うっすらと見える線がカッターのライン。下の紙は切らないように注意します。慣れてくると、スチレンと紙は切っているときに手に伝わる感触が違うのが分かります。
カットに成功!やっぱりちょっと緊張します。スパッとキレイに剥がれるってことはないので、薄いスチール定規で残ったスチレンをこそぎ落としたりしています。
切り欠く部分を間違えないようにして四面を処理します。組み合わせられるようになりました。
まだ接着はしません。今度は窓をくり抜きます。

四面切り終わり。一番小さいヤツはカンベンしてもらいますが、あとは全部くり抜きました。
このあとは透明プラ板で窓ガラスを作っていきます。

11/11

窓の製作を開始。
窓枠は1mm幅の白のラインテープを貼って作ります。これも画材屋さんで買いました。
まず方眼紙に寸法通りに窓枠を書いて、その上に透明プラ板を乗せます。ずれないようにテープで固定してから下絵をなぞってテープを貼り付けていきます。
貼り終えたらテープに沿ってカットします。一番小さな窓の部分は開口していないので、裏から黒マジックで塗っておきます。
開口部が多い南側の窓は一仕事必要なデザインになっています。
まずは部品を切り出し。右側の大きな板は屋上部分です。
窓の上半分を内側に入り込ませるため、壁を作り足します。
これに沿って窓を貼り付けて・・・
向こう側に着色したスチレンボードで壁を付けます。
透明パーツをもう一種類。玄関付近のガラスブロックを作ります。
さっきと同じように紙の上に2mmの方眼を書いて、今度はケガキ針でなぞって溝を彫っていきます。
光の反射で分かるかな?全部のマスを彫り終えました。けっこう細かかった・・・
ここに薄めた白の塗料でスミ入れ。透明パーツなのでエナメル系塗料は使えません。曇っちゃうので。
たまたまストックがあった水性カラーを使いました。一番安全です。
乾いたあと余分な塗料をシンナーで拭き取るとマス目が完成!

必要な大きさにカットして窓に接着します。この部分は裏側から貼りました。他にも、はめ殺しの窓は裏から、開く窓は表から貼ってデザイン上のメリハリをつけています。

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Part 2 へ続きます