【カーモデル3番勝負! 〜その2〜 

〜 アオシマ ・1/24  R35 GT-R 〜


GT-R3番勝負、タミヤ編に続き2番手はアオシマ編です。
エンジン入りキットもありますが、正直作ってもあんまり眺めないので、エンジンレスをチョイス。
ただ、タミヤ編でエッチングパーツがイイ感じだったので、エッチングパーツ入りにはしておきました。
はじめにキットの気になる点をチェクしていきます。

まずはここ。
金型の抜きの都合なのか、一部スジ彫りが浅いです。彫り直し必須。

グリル内部の塗り分け部は別パーツ化されてはいるのですが、説明書通り組むと塗装後に組み込むという事ができません。
なのでフロント側のシャーシ引っかけ部を切り落としてグリル側に接着するようにします。
これがアオシマキットのエッチングパーツ。

特徴的なグリルのメッシュなど、もちろんパーツ化されてますが・・・

タミヤと違い、エッチングパーツを取り付けるために元々付いているグリルのディテールを削る必要があります。

パッケージキットとしては、やや難易度高いと言えるかも。

加工方法

まずピンバイスで穴を開けて

ソイツらをニッパーで切り拡げたのち、ヤスリで仕上げます。
エンブレムに穴!

これは後にエッチングパーツに置き換えるわけですが、クリア掛け〜研ぎ出しのあとにエポキシ系接着剤で貼り付ける事になります。
その際に接着剤がムニッとはみ出すとイヤなので穴を開けて接着剤の逃げ道を作ってやるのです。このあとエンブレムを削り落としておきます。

ちょっと困るのがココ!
ドアノブのディテールがとんでもなく甘い!もう一個パーツが付くのかと思って探しちゃいました(笑)
これどうしよう?このまま逃げ・・・るわけにもいかないか(笑)
イジッていきましょう。

鍵穴が凸モールドなので、極小のノミで彫って凹モールドにします。
併せてうす〜いノブのモールドを削ってしまいました。

ノブのモールドを作り直します。
これは0.1mmのプラ板の小片。0.2mmでは厚すぎるのです。
これを貼り重ねます。
接着剤が乾いたらペーパーをかけて馴染ませます。
ボディパーツ接着。残念ながら合いはイマイチだったので、洗濯バサミでクランプしながら接着剤を乾かします。
それでも隙間は出来ちゃいました。別に凝った分割にしてくれなくてもいいんだけどな・・・
プラ板で埋めときます。
ミラー基部には補強と位置決めを兼ねて金属線を埋めておきます。
接着部品とのスジ彫り調整と全面ペーパーがけが一通り終わりました。一度サフを吹いてみます。
いつものごとくディスプレイケースに固定したいのですが、従来はシャーシ側にナットを仕込んでました。でもこれだと、瞬間接着剤で付けたナットが中で外れてしまうことがあり、今回はちょっと考えて木ねじを使うことにします。
まずはシャーシ側に穴を開けます。内側はシートなどの内装で隠れるので心配は要りません。
このあと位置を合わせてベースにも穴を開けておきます。
一応プラ板にも下穴を開けてからベースと合わせ、ネジを切っていきます。
プラ板はプラ用接着剤で貼っていますし、今までのナットのように取れてしまう恐れはありません。
今回のボディカラーは赤でいきます。まずはベース塗り。

最終的には原色レッドにしたいんですが、染料成分が多いので白から直だとムラになりやすいし、重ねるほど濃く黒っぽくなってしまうので、シャインレッドでベースを作りました。

そして本塗り。

ベースのシャインレッドの上から原色レッド+蛍光レッド少量。そして写真じゃ分かりにくいんですが、若干のパール仕上げにしています。カタログカラーとは異なりますが、ソリッドの赤よりもリッチな感じにしたいので。

実車のチューンナップバージョンに触発されて、今回はカーボン仕上げに挑戦。

で、カーボンデカールを探してたんですが、思いのほかリーズナブルなものを発見。
これ、タミヤのGT仕様のR34のキットに入ってる純正パーツらしいんですが、ジョーシンのお店にバラ売りされてました。他メーカーの半額くらいですよ。ラッキー!

適当な大きさに切って貼っていきます。只貼るだけじゃこの通りまるきり馴染まないので・・・
マークソフターをバシャバシャ塗って馴染ませます。強引かつ繊細(どないやねん)にいきます
リアスポイラー。少々複雑な形状ですが、強引かつ繊細に馴染ませます。
ボンネット上のダクト。強引かつ(略)
フロントグリル上部もカーボン仕上げ部分があります。
シャーシ裏のカーボンデカール。
チューンナップ車は、フロントスポイラーからだいたいこのへんまでカーボン製みたいです。例によってマークソフターで密着させてます。

小さなボルトのディテールにまで追従してくれるとはなかなか便利なヤツです。
デカールが乾いたらボディにクリアがけ。乾燥までの間にほかの部分を作ります。
今回は残念ながらウィンドウマスクのシールは付いていません。自前でやります。

曲線対応のハイテクマスキングテープを使って4辺の滑らかな曲線に追従させたあと、コーナーの丸みはマスキングゾルを使います。

全マスキング終了。広い部分はマスキングゾルで。裏から塗るので表側は全面マスクです。
で、吹くのは一瞬w
剥がしたあとちょっとだけ筆でリタッチしてますが、割合うまく行ったんじゃないかと。
タミヤのキットでも省略されていましたが、シートのヘッドレストの部分に空いている穴が再現されていません。コイツを空けていきます。
けっこう小さいので普通のヤスリが通りません。模型用の極小ノミと針ヤスリを駆使して計4つの穴を空けました。
その他シャーシパーツ塗り分け中。

本来黒い部分を本当にブラックで塗っちゃうと、縮尺された模型では重たくなっちゃうので、濃いめのグレーで塗ったりします。

普段は「タイヤブラック」って色を塗ってましたが、ちょっとグリーンっぽいのが気になっていたので今回は変えてみました。つや消しにした「ミッドナイトブルー」を塗装しています。


実はアオシマ版のエッチングパーツはかなりのデキです。

タミヤのキットもエッチングパーツ付きで組みましたが、これに関してはアオシマがちょっと上をいってます。GTRのエンブレムやNISSANの小さなロゴも凹モールドされているのです

なので今回はエッチングパーツに着色してエンブレムを再現します。
GSIのメタルプライマーは透明なので、これを吹いてからレッドとブラックを塗装。
最初は墨入れの要領ではみ出た分を拭き取ろうと思ってましたが、さすがにモールドが浅くて上手くいかないので、塗装後にペーパーを当ててはみ出し分を削り落としています。
塗装とエッチングパーツの処理が終わったのでシャーシを組んでいきます。
ブレーキディスクやナンバープレートのエッチングパーツはうれしいですね。精密でいいアクセントになります。
このサイズ(1/24)では珍しいと思うんですが、このキットにはサスペンションに本物のスプリングを組み込むようになっています。ちょっと面白いでしょ?

いつもはイマイチやる気のないモールドに塗装するだけだったので、毛色が変わってけっこううれしい。
ここまでくればもうほとんど組むべき部品もありません。タイヤを履かせてバスタブコクピットを接着し、ついにシャーシ完成です!
シャーシを組んでる間に充分な乾燥時間も取れたので、ボディ研ぎを開始します。まずは1000番で厚ぼったいところを軽くなぞります。
ペーパーがけ終了。2000番までかけました。
いつも通りだし、ブログでずっと追いかけたので省略〜省略。
超鏡面コンパウンドまでかけ終わりです。
その後窓わく塗装。当初は筆で塗ろうと思ってましたが、クリアの吹き過ぎかモールドが埋まり気味なので、面倒ですがマスキングしてエアブラシ。
こういう最後の一手間を惜しむと、バレる人にはバレますね(笑)
ライトカバーにはひと工夫。
透明プラの厚みが目立ってしまうところですが、こんなアイデアどうでしょう?これまでも目立つヤツには何回かやってるんですが、透明パーツのフチをライト内部色で塗っておくのです。筆でテキトーに塗って、はみ出した分をシンナーで拭くときれいに線が出せます。これを合わせると・・・
フチの厚みがけっこうごまかせます。どう?
最後の仕上げ。
塗装済みパーツを着々と接着していきます。2分硬化のエポキシ系接着剤を一ヶ所分ずつ混ぜてチマチマ貼っていきます。焦らないのがコツです。
細かいところにはエアブラシ用に溶いたクリア塗料を、接着剤代わりに流し込んだりします。
そして完成!
写真に写りにくい微妙なパールレッドなので、その色は出てたり出てなかったりなのがちょっと残念。
大きな画像はGalleryで!

(2009.6)