タミヤ 1/24 R35 GT-R


今回は業界でも滅多にない3社競作(同時期としたら初?)となった『日産 R35 GT-R』、タミヤ編でした。
日本を代表するスケールモデルメーカーが同じお題でキットを出す。たいへん興味深い出来事です。実車がそれだけ期待されていたわけですし、レースなどでもその期待を裏切らなかったというのは素晴らしい。

キットの方はさすがタミヤの仕事。パーツの合いは当然バッチリ。開閉できるボンネットの隙間も、通常のスジ彫り並に太さが均一でズレもありません。
テールランプのクリアパーツは色付き成型で塗装不要ですし、ボディもウィンドウガラスもパーツの表面は磨いたようにキレイです。ヒケも目立たないので、パーティングラインさえ無ければペーパーを当てずにそのまま塗装したいぐらい。
まあ、ヒケもパーティングラインも金型成型の宿命なので、ゼロにはできないわけですが。

そのほかにうれしかったのがウィンドウ枠塗装用のマスクシール。
これが付いてるキットは初めて作ったんですが、便利なもんですねえ。シールを剥がし、カッチリした塗装ラインが現れた時には感動しました。自分でやると隅っこのRの部分とか上手い事いかないんですよね。
一方、親切過ぎてちょっと甘やかされてる気分(笑)
でもこのマスクシールは大歓迎だな。いっそカーモデルの標準になったらいいのに。使って当たり前のものになれば後ろめたくないし(笑)
ただし、こうしてテクニックというものは失われていくのかもしれない。これは冗談抜きで。

あと別売りですが、専用エッチングパーツが気が利いてます。大きなグリルはこのクルマの特徴の一つだと思うし、ホイールスポークから覗く精密なブレーキディスクもいい感じです。ちょっとお金出しても是非使ってみるべき部品です。

ところで、せっかくの競作祭り、1台で終わるのはもったいない!
やりますよカーモデル3番勝負!次はアオシマ編!!

(2009.3)


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